会長 宮田 剛 (岩手県立中央病院長)

 

 2019年(令和元年)9月8日、宮古市で開催された第51回岩手県立病院医学会総会にて学会長に選任されました宮田剛です。これまで伊藤達朗前会長のもと副会長として本学会の仕事に携わらせていただきましたが、今年度からは、吉田徹副会長をはじめ他の役員の皆様とともに学会長としての任を果たしていけるよう取り組んでまいります。
 本学会は1969年(昭和44年)に中央病院の桂重次先生を初代会長として、「医学の研究と会員相互の医学知識の交流をはかり、もってその進歩発展に寄与し、あわせて岩手県営医療の向上を図ること」を目的に発足しました。この発足当時に比べますと、他の科学の進歩も相まって医学も大きく進歩を遂げ、より高度に専門分化しています。20の病院と6つの診療センターをかかえる岩手県立病院として直面する医療の課題は数え切れませんが、実学としての医学は、むしろ課題が多いところでこそ生まれ活かされるのではないかとも感じます。
 年一回の総会、および春季学術集会の開催、年二回の医学会雑誌の発行、また専門分野ごとの分科会の開催が主な事業となっていますが、特に学術集会は、岩手県で研鑽する初期研修医の学術的活動の登竜門にもなっています。思い起こせば、1985年(昭和60年)に当時岩手県立磐井病院で研修していた私の人生初の学会発表もこの学会でしたし、人生初の論文投稿もこの学会雑誌でした。医師教育の中で貴重な機会を提供しているありがたい学会であることを実感しています。
 これからもこのような重要な意義を持つ本学会を有効に運営してまいりたいと思いますので、ご支援をよろしくお願いいたします。