第56回岩手県立病院医学会 総会長挨拶
総会長 吉田 徹(岩手県立中部病院 院長)
第56回岩手県立病院医学会開催にあたりまして一言ご挨拶させて頂きます。
今回の医学会は第8回総合学会の医学会部門としての開催となります。
私は会員としてこの学会に参加するのが今回が最後の年となりますが、最後の学会を学会長として開催させて頂く事を心より感謝しております。
県立病院医学会は私が医師になって初めて学会発表をさせて頂いた学会であり、県病学会誌は私が初めて論文投稿させて頂いた学会誌でした。毎年研修医の先生方の発表を聞くたびに自分の若い頃を思い出します。県立病院で経験した症例を県立病院の先輩から指導を受けて発表し論文にする、その繰り返しが現在の岩手県立病院の歴史と文化を築いてきたと信じております。
今回の特別講演は元厚生労働省医政局長の武田俊彦先生にお願いしました。武田先生は岩手県岩泉町のご出身で地域医療に目を向けた医療制度改革に精力的に取り組まれた方です。現在の、そして今後の医療界の問題について鋭い視点からのお話が伺えると思います。
今回の総合学会のテーマは「幸福」です。
今回の医学会が、私たちの究極のミッションは「地域の幸福実現」であることを少しでも意識した討議になることを期待しております。
学会当日は、各部門の企画と並行した開催となりますが、多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。